2.パレスチナ難民支援資金が不足?

国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)が、事業資金のやりくりに苦労しているようで心が痛みます。

事業資金の大部分はアメリカはじめ多くの国による拠出金でまかなわれており、今では500万人以上といわれるパレスチナ難民の生活を支えています。その資金の減少でUNRWAは機関の運営に困っているというのです。

アメリカはUNRWA最大の拠出国で、昨年は総額約11億ドル(1220億円)の3分の1ほどの負担をしたとされますが,今年は1月に拠出した6千万ドルを最後に拠出は止まっているとか。アメリカは、UNRWAが「修正不能な欠陥」を抱えている、としてUNRWAの運営に批判的です。そのため拠出をためらっているようですが、どうもイスラエル寄りであるように思えてなりません。

UNRWAは、パレスチナ自治区はじめ、シリア、レバノン、ヨルダンなどで711の小・中学校を運営し、50万人以上の子供たちに教育を提供しているといわれますが、資金難で学校を閉めたこともあったと聞きます。子供たちが可哀そうです。悲しいことですね。

どうもトランプ政権になってから、「アメリカ第一」主義が先に立ち、「国連離れ」が進み、アメリカが国際社会から離れていくように思えてなりません。